一昔前までは「家事は家庭の主婦が専任するもの」と思われていました。
ところが、近年は私達の生活も多様化していき、「家事は家族で分担制」というご家庭も多いのではないでしょうか?
一言で“家事”といっても、家庭内のケアやメンテナンスを日常的にこなさなければならず、必然的に時間もとられてしまいます。
そうなると、気持ち的にも「家事って面倒だな」と感じてしまうのも仕方ないことでしょう。
そこで今回は、家事の負担をなるべく軽減するアイデアをご紹介していきましょう!
【家事って大変で苦痛すぎる!それは誰しもが感じる事】
人にはそれぞれ、向き不向きってありますよね。
会社で事務能力や企画・営業力が抜群で評価されている人でも、いざ自宅に戻り、家の細々とした物事を次々とこなしていくのは苦手、、という方も多いのでは?
「家事」と一括りにいってしまいがちですが、実はやるべきことの幅が広く、効率よくこなしていくのには工夫が必要なのが実情です。
しかも、自分や家族の身の回りのことなので、会社での実務とは違い「ノルマ」や「リミット」という具体的な目標値が、はっきりと見い出せないこともあり、ついつい後回しにしてしまうことも多々あります。
後回しにしていくと、やるべき事が蓄積していき「家事がしんどく」思ってしまいがちです。
しかも「家事はやって当たり前」という“暗黙の認識”みたいなものがあるので、やりこなせたからといって、特に評価(もっと拡大して言うと報奨)のようなものも与えられませんよね?
ですから、自ずと家事は苦痛が伴うもの、、と感じてしまうのではないでしょうか?
でも、家庭や自宅という自分が生活する空間は、できれば居心地の良い場にしたいものです。
苦痛、と思いがちな家事を少しでも「楽に」こなしていき、快適な生活環境を整えていきましょう!
【家事が苦痛・・・負担を減らす3つの方法】
毎日続く家事だから苦痛と思うのも無理はないのですが、どうせ家事をするなら苦痛は少しでも減らしたいですよね!
そこで、私が実践している家事の苦痛を減らす方法を3つ厳選して紹介したいと思います!
◆ 家事の苦痛を減らす方法1 苦痛という“気持ち”を切り替える
「苦痛」と感じてしまう心理のメカニズムを見つめ直すと、そこには「完璧を目指したい」という「人間の達成欲求の裏返し」が表れてきます。
例えば、お掃除ひとつとっても、フロアに掃除機をかけて、棚やボードのホコリを取るために拭き掃除して、トイレやバスルームの水周りを・・・と一気に「やること」がリストアップされてしまい、それだけでも気持ちがウンザリしてしまいます。
そのウンザリが苦痛に変化していくので、ここは考え方を切り替えていきましょう!
例えば「掃除しなきゃ」と思い立ったら、まずは優先順位をつけてみてください。
その日その日で、私達の生活リズムには変化がありますので、「今日は○時までちょっと時間があるから、掃除機が終わったらキッチンをキレイにしよう!」
など、自分の目につく・気になる・時間に余裕がある時にできる、、等々 優先してできる場所にとりかかりましょう。
1つ(または一箇所)を集中的に「こなした」事で、ちょっとした達成感は味わえます。
「完璧」よりも、「優先順位からかたづけていく」という気持ちで取り組めば、気持ちの面でも、負担が軽くなるはずです。
◆ 家事の苦痛を減らす方法2 時間がない人こそ家事の予定をセッティングする
仕事がある方は勿論、専業主婦(主夫)の人でも家事ばかりに専念できるわけではありません。
一昔前のように「家事を優先させてから他のことをやる」というわけにもいかないのです。
それならば「家事」自体を自分のスケジュールのひとつとしてセッティングしていけば、効率的に行動できるのではないでしょうか?
スケジュールは、まずは「毎日必ずやること」と「一定の期間内にやる項目」と分けて組み立てると整理がつきます。
そして、「詰め込み過ぎない」ことが前提です。
例えば1週間やってみて「ちょっとキツイな」と感じたら、再度予定を立て直してみましょう。
コツとしては、何よりも生活リズムを主軸に設定することです。
つまり、出勤時間や子どもの学校関連・お稽古ごと等の時間帯、就寝時間、、等々大枠での「決まった生活習慣」の時間を節目に、そのすき間に家事をセッティングしていけば、合間にできる項目と時間的余裕が必要な項目と見えてくるはずです。
例えば、最近よく話題になっている「作りおきおかず」。
1週間のうちある程度時間の余裕がある日にまとめて行いますよね。
バスルームのお掃除などは、余程の潔癖症の方でないかぎり、毎日行わなくてもよい項目に挙げられます。
それとは反対にトイレの掃除は、汚れが目についたらすぐにササッと行う方が衛生面でも気持ち的にも良いとされます。
以上のように、何となく「気が向いたら○○しよう」ではなく、ある程度の計画性をもって家事を行い、生活リズムに取り込んでみましょう。
◆ 家事の苦痛を減らす方法3 時短方法で工夫する
前項で例に挙げた「作りおきおかず」もそうですが、家事をなるべく時短で行うことで、家事に取り組む負担が軽減されます。
お料理では、食材の下ごしらえの際に電子レンジを活用することで、茹で時間などを節約できますし、夕食で作りすぎてしまったおかずをアレンジすれば、翌日のお弁当のおかずとして変身させることができます。
また、買い物でも「無駄を無くすため」に、買う品物をリストアップしてまとめ買いするのは定番ですが、冷蔵庫の内部の写真を撮って、携帯に保存しておけば、買い忘れや逆に「まだあるのに買ってしまった」というミスを防ぐことができます。
最近では主婦(主夫)の方が、時短家事のアイデアを紹介してブログなどでも、HowToが学べますので、活用してみてはいかがでしょうか?
【家事が苦痛から家事が楽しくなる5つの方法】
家事を「面倒な行動」と感じないために、楽しく行える工夫をご紹介しましょう!
・モノの「住所」を決める
お掃除にしろ、お料理にしろ欠かせないもの、それは用具・道具です。
お道具を一定の場所から「出して、しまう」ということは片付けの基本です。
勿論、常に手の届く場所にサッと取れる状態が、家事をこなすのにも楽には違いありませんが、その度に使う道具があちらこちらに放置されては、次に必要になった時に「あの〇〇を使いたいのにどこに置いちゃったかしら?」という事で、気持ちが折れてしまいます。
使ったら必ず「同じ場所」にしまってあげて、お道具の「住所」を確定してあげましょう。
それ自体も「整理整頓」の行動にもつながります。
・部屋のインテリアをなるべくシンプルにする
女性は雑貨屋さん巡りをするのが、お好きな方が多いと思います。
また、思い出の品(お土産で購入したものなど)を、目に届く所に飾りたくなる気持ちもわかります。
しかし、お掃除を簡単にすますには、なるべく細々したものを棚やボードなどの表面に置かないようにしましょう。
お掃除する時に“どかさなければいけないモノ”の数が少ないほど、時短にもなりますし、面倒くさいという気持ちも軽減されるでしょう。
・時々、お客様をもてなす
みなさんの中には「ホームパーティ」が好きな方もいると思います!
そんなに大げさなものでなくても、時々お友達やお近くの親戚・家族などを呼んでおもてなしする、、ということを習慣づけると、自ずと「整理整頓」や「お部屋をキレイにしておく」という気持ちが芽生えます。
勿論、やり過ぎは逆にストレスになってしまいますが、気のおけない友人をお茶に呼んだり、ママ友との何かの会合に自宅を提供してあげたり、と機会をつくることで、家事を率先するモチベーションもあがり、お部屋が気持ち良い空間にキープできますよね。
・家事自体で「消費カロリーが上がる」と認識する
家事の中でも特にお掃除や片付けは、集中するとそれなりのカロリーを消費します。
また、身体を意識的に「使う」ことで、ちょっとした運動不足解消にもなります。
例えば、窓拭きは手を大きく伸ばして磨くことでストレッチ効果が期待できます。
時々、利き手じゃない方を使うと、いつも使わない筋肉に刺激を与えることができますよ。
・家族で分担することで「○○のエキスパート」に任命する
ご家族がいる方は、家事全てを誰か1人に任すのではなく、担当を決めることも家事を楽しくこなすコツになると思います。
週に1度のバスルームを徹底的にお掃除はお父さん、靴磨きは子どもさん、、などなどご家族が得意そうな分野を、それぞれ「担当」として「その道のエキスパート」として認識してもらい、分担してもらえば負担も軽くなるでしょう。
・家事をすることで心地よくなった事にお互いが感謝
先程のバスルームのお掃除を例に挙げると、キレイな状態でバスタイムが過ごせたことに、家族のみんながその「担当した人」に感謝の気持ちを表せば、行った人も嬉しい気持ちになりますよね。
日々のお食事でもそうです。
お料理を作ってくれた人に必ず「美味しかった。ありがとう」と言葉にするだけで、作った人は「次はどんなお料理が喜ぶかな?」と思うはずです。
もしお一人で家事をこなさなければならなかったとしても、お部屋がキレイに片付いていることや、手料理が進歩したり、新しいレシピに挑戦する“自分”を褒める気持ちも大切にすれば、家事に対して「楽しみ」が増えてくると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自分の生活環境をより良くするための「家事」。
ご自身や家族が毎日を気持ちよく過ごせるためにも、家事を気楽に効率よくこなせれば、負担という感覚もなくなってくると思います。
家事を生活のリズムに取り入れること、無理なくスケジュールを組むなど、ストレスがかからないように工夫してみることも、家事のレベルアップにもつながっていくことでしょう。